2019.11.20
SMAPのライオンハートの歌詞について、
「私は、そんなに弱くない。別に守ってもらう必要はない。」
という投稿をラジオで紹介しているのを聞いた。
もちろん投稿者は女性。
それは、男子としては有り難いご提案。
もともと女子守護を望んだのは女子から。
それを女子自ら必要ないと言っていただけるのだから、数万年に渡って男子が背負ってきた重荷を下ろす事が出来るというものだ。
今年は例年に無く熊の出没が多いが、クマに遭遇した時に、男子が女子より先に逃げても、どうやら今は、情けない男と蔑まれなくて済むらしい。
熊に襲われたら、特に北海道のヒグマだったりしたら、一方が食われている間に、もう一方が逃げる、と言うのが最良の選択となる。
一般的に女子より男子の方が足が速いので、大概、女子が食われる事になると思うが、どうやらそれで良いと言う事らしいので、それならば、男子にとってこれ程有り難い提案はないと思う。
絶対に勝てないので、クマとなんかと出来れば喧嘩したくない。
そんな時に踏み止まる様に心を練っておくのは中々しんどいのだ。
やたらと男子が「男なら・・・。」とか男気を強調するのは、そんな事情があるからこそなのだ。
かなり古いが「タワーリング・インフェルノ」という映画で、女性と子供を差し置いて、我先に逃げ出そうとした男性を否定的に描いていたのを思い出した。
どうやら今は、そんな行動も充分に許されると言う事らしい。
でも、本当にそれで良いのかな?
熊に喰われ掛けたが九死に一生を得た女性が、自分を置いて逃げた男性を、それまで通りに恋人と思えるのだろうか?
「守ってもらう必要はない。」
と言っていた女性に聞いてみたい。
まあ、そう言いたくなる気持ちも分かるけれど・・・。