フィクション

2020.07.20


このところ夕方、ヒグラシが‪鳴く。
陽は長いし、ヒグラシは鳴くし、一年中で一番待ち遠しい、誰そ彼時だ。



先日、ラジオの放送で、芭蕉の有名な句
「 閑さや岩にしみ入る蝉の声」
の蝉が、ヒグラシでは無いと言っていた。



「へ~、ビックリ。」



なんでも芭蕉が、この句を詠んだ同日に立石寺を訪れてみたところ、鳴いていたのはヒグラシでは無くニィーニィーゼミであったのだそうだ。
確かに7月の上旬では、東北でヒグラシが鳴くのは早過ぎる。
鳴き始めがヒグラシより早いニィーニィーゼミなのは間違いなさそうだ。
ヒグラシだとばかり思い込んでいたので一寸意外だった。



しかし、「いや、待てよ。」と思い付く。



現代ならば兎も角、芭蕉の頃、林で鳴く蝉が、一匹だけとは考え難い。
沢山のニィーニィーゼミが、大合唱の輪唱をしていたに違いない。
おそらく喧しい程に。
とても芭蕉の句のように、「閑さ」などという状況は有り得ないはずだ。



同じ様に
「古池や蛙飛び込む水の音」
の句も変なところがある。



こちらも当時だったら、古池にカエルが一匹などと言う事は、まず考えられない。
しかもカエルは、一匹が水に飛び込むと、他の仲間もつられて水に飛び込む性質がある。
なので
「チャポ、チャポ、チャポン・・・。」
と連続で水音が続き、とても芭蕉の句のような状態になる事は有り得ない。



と言う事は、そんなこんなで、どうやらこの2句、現地で創られた訳では無く、机上で詠まれたもののようだと推察できる。
松尾芭蕉は、ノンフィクション作家と思っていたが、どうやらフィクションの作家であったようだ。



なので、想像で読んだと言う事ならば、「閑さ・・・」の句の蝉は、カナカナゼミであると考えても良いようだ。
芭蕉さんもカナカナの心算で詠んだのではないのかな?



割と好きな時空俳句
「夏草や兵どもが夢の跡」
も机上なのだろうか?



アジサイ

閑話休題。
アジサイもそろそろ終わりの時期。



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このページは、昆布巻きのうおぬま屋店長が2020年7月20日 19:57に書いたブログ記事です。

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