2017.08.31
NHKラジオの 夏の恒例、子供科学電話相談の最終日。
今年は、なんだかことのほか早く終わってしまったような気がする。
今年の気になった質問は、
「何故パンツを履かなければいけないのですか?」
だった。
質問したその子は、パンツを履くのが面倒なのだそうだ。
それを強制されるのが、どうにも納得がいかないらしい。
毎日、学校から帰るとパンツを脱いで、ズボンを履いているのだそうだ。
その度に母親から注意されているであろう姿が目に浮かび、微笑ましい。
回答者は、
「日本人がパンツを履くようになったのは、つい最近からであり、パンツを履かねばならない科学的根拠は無い」
と答えていた。
「まあ、でも、多くの世の中の人がやっている事は、まあそんなものかと、そのまんま受け入れた方が、生きていく上では楽だよ」
と言い添えて。
その通りだと思う。
その通りだと思うのだが、うおぬま屋は、どうも「言い添え」部分が引っかかる。
それは現実的な処世術ではあるとは思う。
そうとは思うし、自分もそうしているのだが、それを肯定してしまっては、それは科学では無いだろう。
科学電話相談にがそぐわない、余計な言い添えであったのではないだろうか。
科学的根拠が無い、などと言ってしまうと、パンツを履かない事を促進してしまうのではないかと心配しての事だとは思うが。
個性を尊重する欧米の教育だったら、そんな言い添えはしないのではないだろうか?
と思った。
もしかしたら「君がそう考えるなら」とパンツを履かない事を奨励する教師も居るのではないだろうか?
そんな気がする。
型にはめたがる日本の教育。
協調性を重んじる国民性。
その現れの「言い添え」が、気になる。