2007.05.01
木の芽、三つ葉アケビの新芽です。
魚沼を始め、新潟中越地方ならではの春を代表する山菜です。
私はズーと地元住まいだったので最近まで知らなかったのですが、木の芽を食べるのはこの辺りだけだそうです。
中越地方では、木の芽と言うとアケビの新芽のことで、山椒の若芽の事ではありません。
中越地方の人がこれを好むところは尋常では無く、「木の芽=春の息吹=春のご馳走」という公式が心の中にしっかりと根を張っています。「嫌いだ」と言う人を聞いたことがありません。
ほろ苦いので子供達は苦手の様ですが、大人になると何時の間にか好きになっています。

自宅裏の空き地に生えていた木の芽です。
採ってから食べるまでに30分と経っていないので、柔らかく、苦味もマイルドです。
木の芽は採ってから時間が経つと、切り口から段々硬くなってきますし、苦味も強くなってきます。
野菜や山菜は、収穫してから料理するまでの時間が大切なのは言うまでもありませんけれど、特に木の芽は大切なようです。自分で採ったものを直ぐに食べられる幸せは、他に変え難いものだと思います。
さっと茹でて、水にさらします。(水にさらすと苦味が調節できます。)
生卵と醤油をかけ、混ぜて食べるのが食べ方です。
出汁のお浸しもいけますが、醤油卵との相性が抜群だと思います。実際のところ醤油卵以外の食べ方は、考えられないと言った方が正確かもしれません。
ほろ苦さを卵のねっとりした旨みが包み込み、硬くも無く柔らかくもない独特の「ポキポキ、サクサク」した食感が、官能深い味わいを作り出します。
こちらでは木の芽採りは競争ですが、食べる習慣の無い地方では採り放題なのではないでしょうか。
何処にでも生えている三つ葉アケビ。探して食べてみてはいかがでしょう。
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